糖尿病
楽しむことを諦めない
あなたに合わせた糖尿病ケア
糖尿病
「糖尿病の治療=厳しい食事制限」というイメージをお持ちではありませんか?私たちは、単に甘いものを禁止したり教科書通りの指導をしたりするのではなく、患者さまの「これならできそう」という実感を何よりも大切にしています。
お仕事の忙しさや食事の時間、ご家庭の環境など、血糖値に影響を与える背景はお一人おひとりで異なります。だからこそ、まずはあなたの「いつもの暮らし」を教えていただくことから始めます。医学的知見に基づいた適切なコントロールを行いながら、今の生活を尊重し、無理なく続けられる改善策を共に探ります。10年後、20年後も「好きなこと」を続けられる健やかな未来を、一番身近な場所で支え続けてまいります。
こんな症状はありませんか?
- 健康診断で血糖値やHbA1cの数値を指摘された
- 夜中に何度もトイレに起きるようになった
- 体重が急に増減した
- 食後に耐えがたいほどの強い眠気に襲われる
- 急に目がかすんだり視力が落ちたように感じる
- 怪我や虫刺されの跡がなかなか治らなくなった
- 喉が渇いて水やお茶を飲む量が急に増えた
- 手足の先がピリピリとしびれる
- 十分に休んでも取れない全身の重だるさがある
糖尿病の分類と原因
- 1型糖尿病
- 1型糖尿病は本人の生活とは無関係に起こります。免疫が何らかのきっかけで膵臓を攻撃し、インスリンを作る細胞が壊れてしまうためで、子どものうちに発症することも少なくありません。インスリンがほぼ分泌されなくなるので、注射での補充が日々の前提になります。
- 2型糖尿病
- 2型糖尿病は、生まれ持った体質に過食や運動不足、肥満、ストレスが何年もかけて積み重なり、ゆっくり進みます。インスリンは出ているのに効きが鈍る、あるいは分泌が追いつかなくなる点が1型との違いです。日本人の糖尿病の大半はこのタイプとなります。
- 妊娠糖尿病
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妊娠中に初めて発見・発症した、まだ糖尿病には至らない段階の血糖値の異常です。妊娠中に胎盤から分泌されるホルモンの影響で、インスリンの働きが抑えられてしまうことが原因です。
お母さまと赤ちゃんの健康を守るために厳密な管理が必要となりますが、出産後は正常に戻ることが多いのが特徴です。ただし、将来的に糖尿病を発症するリスクが高まるため、出産後も長く健康を見守っていくことが大切です。 -
その他の特定の疾患、
機序によるもの -
遺伝子の異常や、膵臓や肝臓の病気、内分泌疾患、あるいはステロイド薬などの薬剤の影響が原因となって発症するタイプです。
この場合、まずは背景にある本来の病気(原因疾患)の治療を優先しながら、お一人おひとりの体の状態に合わせて血糖値をコントロールしていくことが重要になります。
糖尿病から起こる合併症
「しめじ」の語呂合わせで知られる糖尿病の3大合併症(神経障害・網膜症・腎症)は、高血糖によって細い血管がダメージを受けることで起こります。
手足のしびれや痛みから始まり、進行すると成人の失明原因となる網膜症や、人工透析が必要となる腎症など、深刻な状態を招くリスクがあります。最大の注意点は初期の自覚症状がほとんどないことです。知らず知らずのうちに進行させないためにも、症状の有無にかかわらず定期的な検査(血液・尿検査や眼科受診)を受け、早期から血糖値を良好に保つことが極めて重要です。
| 項目 | 神経障害(し) | 目の障害(め) | 腎臓の障害(じ) |
|---|---|---|---|
| 症状名 | 糖尿病神経障害 | 糖尿病網膜症 | 糖尿病腎症 |
| 主なサインと特徴 |
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| 合併症の対策 |
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糖尿病の治療について
食事療法
食事療法は、すべての治療の基本です。無理な我慢ではなく、血糖値が安定しやすい「食べ方のコツ」を身につけることを目指します。
- 「質」を整える: 過剰な糖分やカロリーを控え、血管に優しい栄養バランスを意識します。
- 「量」を整える: あなたの活動量に合わせた「ちょうどいいボリューム」を把握します。
- 「リズム」を整える: 食事の時間や間隔を一定に保ち、インスリンが働きやすい環境を作ります。
運動療法
運動は、血液中の糖分を直接消費するだけでなく、インスリンが働きやすい体質へと改善する効果があります。
- 「消費」を促す: 運動によって効率よくエネルギー(糖)を使い、血糖値を下げます。
- 「筋力」を養う: 筋肉量が増えることで、糖の取り込みがスムーズな「燃焼しやすい体」を作ります。
- 「体質」を改善する: 内臓脂肪を減らすことで、インスリンの効き(感受性)を高める一助となります。
薬物療法
生活習慣の改善だけでは不十分な場合、お薬の力を借りて体内の調整機能を補います。患者さまの状態に合わせた種類を選択します。
- 「出す力」を助ける: 膵臓からのインスリン分泌を促し、不足を補います。
- 「使う力」を助ける: インスリンの効きを良くしたり、糖の吸収を緩やかにしたりします。
- 「出す道」を作る: 余分な糖を尿と一緒に体の外へ出す手助けをします。
インスリン療法
インスリンを直接補う方法です。1型糖尿病の方には必須ですが、2型の方でも「膵臓を休ませる」ために一時的に使用することもあります。
- 「不足」を補う: 自己注射によって、体が本来必要としているインスリンを直接補充します。
- 「膵臓」の負担を減らす: 外から補うことで、疲れ切った膵臓を休ませ、働きを回復させます。
- 「生活」に合わせる: 血糖値の変動やライフスタイルに合わせ、負担の少ない投与方法を選びます。
今の健康を未来につなげるために
病気と診断されてから向き合うのと同じくらい、今の体の状態を正しく知る「健康診断」は、健やかな未来を守るために欠かせないものです。
特に糖尿病などの生活習慣病は、自覚症状がないまま静かに進行し、気づいた時には日常生活に制限が必要になることも少なくありません。年に一度の健診でご自身の「今」を正しく把握することは、将来の重症化リスクを遠ざけ、あなたらしい暮らしを長く続けるための重要な役割を担っています。まずは「今の体の声」を聴くことから、一緒に始めてみませんか。